基礎研究知室
 
 基礎研究室は平成18年度に社長室直轄の組織として発足しました。宮島社長の技術立社の旗のもと、工場での開発、製造業務とは違った視点から、将来にわたり会社の基盤となる基礎研究を行うことを目的としています。
 
 平成19年9月に、本社工場の一画を改装し、新しい基礎研究室が完成しました。今までよりも精密で信頼性のあるデータを得ることができる機械、環境が整いました。
 基礎研究室には低温室、クリーンベンチ室、理化学実験室、分析室、図書室と、研究員の居室や会議室などがあります。
 低温室は4℃前後に保たれた三畳ほどの冷蔵庫で、サンプルその他の保管や、低温での作業時に使用します。
 
クリーンベンチ
 クリーンベンチ室にはクリーンベンチや恒温培養機があります。クリーンベンチでは酵母や細菌類などを扱う際に無菌的な作業をすることができます。
 
 理化学実験室、分析室では、日常の実験、分析作業を行います。特に分析室では、ガスクロマトグラフィー、超高速液体クロマトグラフィー、分光光度計、光学顕微鏡などがあり、アミノ酸、有機酸、フレーバーといった食品成分を分析することができる機器がそろっています。
 
超高速液体クロマトグラフィー 装置
理化学実験室
 
ガスクロマトグラフィー 装置
味覚センサー
 
 図書室には、日本醸造学会誌、日本物理学会誌などの英文、和文学術雑誌が3,500冊ほど、微生物学や化学、物理学関連の書籍が1,000冊ほどそろっています。そのほか、醤油や味噌、品質管理や料理などに関する一般向けの書籍もあり、研究員以外の社員も利用できるスペースとなっています。
図書館
 
 基礎研究室で現在取り上げているテーマのひとつは酢です。よい酢とはどのようなものなのかを官能評価と理化学分析を折り混ぜて検討し、より良い酢作りをするためには何をどのように改良していけばよいのかを探索しています。
 平成19年6月、宮島醤油は「紫黒米酢」を発売しました。これは佐賀県農業試験研究センターで開発された紫黒米を使用した純米酢です。鮮やかな赤色を持つこの紫黒米酢にはポリフェノールの一種であるアントシアニンという色素成分が含まれ、抗酸化能が高いことが特徴です。この商品の開発にあたっては、その基礎的な部分に基礎研究室スタッフも参加し、工場の皆さんと協力して商品化に努めました。今後さらに製法を改良し、特徴を生かしたより良い商品をお届けできるよう努力していきます。
 
紫黒米酢