唐津神祭行列図(富野淇園画)
 市重要民族資料

往時の曳山光景を偲ばせる襖絵
曳山展示場内に展示

 津供日の曳山行事は、通称「からつくんち」と呼ばれる唐津神社の秋季例大祭です。最大の特色は全国的に例をみない超大型の漆塗りの14台の芸術品・曳山を勇壮華麗に曳き回すところにあります。
 津神社はもと町田潮ノ先に鎮座していたものを、唐津藩初代藩主寺沢志摩守が唐津城築城の折、城内三ノ丸の現在地に移したものです。
 政時代には藩の祈願所と定められ、氏子の自由な参拝はできませんでしたが、旧暦9月29日の供日には曳山を奉納して城内の神社への通行が許されていました。
山は、本体を木組みし粘土の原型や木型の上に和紙を数百枚貼り重ね、麻布等を張り、幾種類もの漆で塗り上げ、金銀を施して仕上げたもので、各町莫大な費用をつぎ込み、2〜3年がかりで作られたと伝えられています。古い物では文政2年(西暦1819年)、新しい物でも明治9年(西暦1876年)と約2世紀に渡り受け継がれてきています。
つりの日程は大正2年に新暦の10月29日に改められ、さらに昭和43年からは10月29日に本殿祭のみ行い、11月2〜4日が祭りの本番と定められ今に至っています。

2日 宵ヤマ
おくんちの前夜祭で14台の各ヤマに提灯を飾り秋の夜に独特の雰囲気をカモしだします。
3日 お旅所神幸
お旅所のある西の浜へおみこしのお供をして行く曳山、笛・鐘・太鼓の三つ囃子にのって勇壮豪華にはしる曳山、西の浜での曳き込みは「唐津くんち」の圧巻です。
4日 町廻り
町人の祭として火消し組の名残りの服装に身を固め各町ごとのハッピを着た曳き子が旧城下町を曳き廻す。
 藩政時代の唐津町民文化の証として、今でも全国から訪れる観光客を楽しませています
唐津くんち開催期間以外は唐津神社の近くにある曳山展示場に展示保管されています

曳山の紹介
(写真の下は曳山名、町名、制作年)
一番曳山

赤獅子
刀町
文政2年(1819)
二番曳山

青獅子
中町
文政7年(1824)
三番曳山

亀と浦島太郎
材木町
天保12年(1841)
四番曳山

源義経の兜
呉服町
天保15年(1844)
五番曳山


魚屋町
弘化2年(1845)
六番曳山

鳳凰丸
大石町
弘化3年(1846)
七番曳山

飛龍
新町
弘化3年(1846)
八番曳山

金獅子
本町
弘化4年(1847)
九番曳山

武田信玄の兜
木綿町
元治元年(1864)
十番曳山

上杉謙信の兜
平野町
明治2年(1869)
十一番曳山

酒呑童子と源頼光の兜
米屋町
明治2年(1869)
十二番曳山

珠取獅子
京町
明治8年(1875)
十三番曳山


水主町
明治9年(1876)
十四番曳山

七宝丸
江川町
明治9年(1876)
曳山展示場