その4 サツマイモのヒミツ
サツマイモ(ヒルガオ科サツマイモ属)
サツマイモは、熱帯・亜熱帯地域では常時栽培可能な多年生作物です。低温に弱く温帯地域では越冬が困難なため、一年生作物のように春に蔓を挿し、秋に芋を収穫します。
日本へは1597年(慶長2年)に長真氏旨屋(ちょうしんししんや)が中国から宮古島に持ち帰ったのが最初とされ、後に長崎や薩摩などに伝わりました。サツマイモの名は、江戸時代の蘭学者・儒学者である青木昆陽が薩摩経由で日本各地に伝えたためといわれています。
  サツマイモで身体のクリーンアップ  
大正初期頃の日本人は、1日に必要なエネルギーのほぼ10%をサツマイモから摂取したとの記録があり、かつては重要なエネルギー源でした。しかし、等量のカロリーを摂取するには、米・小麦粉のほぼ3倍を食べる必要があり、サツマイモは満腹感を与えながら、カロリー摂取量は少ないという特徴をもっています。
サツマイモのでんぷんには、比較的消化されやすいαグルコシド結合(直鎖状ぶどう糖連結)のαでんぷんの他、人間の消化酵素では分解できないβグルコシド結合(分枝鎖状)のβでんぷんを含んでいます。そのため、摂取でんぷんの10〜20%は体内で消化できず、これが食物繊維のような効果をもっています。サツマイモは100g中に2.3gの食物繊維を含むホウレンソウなみの高食物繊維食品であり、さらに上記のサツマイモでんぷんの繊維効果をあわせもっています。このように、食物繊維食品としてサツマイモは、大腸や小腸の活動を刺激し、便秘防止、大腸がん予防、コレステロールの低下作用をもたらす点で注目されています。
また、サツマイモには100g中30mgというミカンなみのビタミンCが含まれています。ビタミンCは加熱調理をしても6割は壊れずに残るため、効率よく摂取することができます。
昨今、塩分過剰摂取による高血圧、肉食増加による体の酸性化が問題視されていますが、カリウムを100g中460mgと非常に多く含むアルカリ性であるサツマイモは、その矯正・浄化が期待されています。
サツマイモの栄養成分は調理方法でほとんど変化せず、また、食べても太る心配がないので、いろいろな料理に活用して1日に小芋1本(150g前後)は食べたいものです。
 サツマイモの味噌汁の作り方 
●材料● (4人分)

サツマイモ…150g
豚もも肉(薄切り)…100g
大根…100g
にんじん…40g
長ねぎ…1/2本
だし汁…4カップ
みそ…大さじ4 1/3

試作に使用したサツマイモは、研究所員である堀内家から提供してもらいました。
ありがとうございました 。
@ サツマイモは皮を厚めにむいて1cmの角切りに、豚肉は2cm幅に切る。
A 大根、にんじんはいちょう切りに、長ねぎは小口に切っておく。
B サツマイモ、大根、にんじん、だし汁を火にかけ、沸騰したら豚肉をほぐしながら入れ、でてきたアクを取って野菜が柔らかくなるまで煮る。
C みそを溶き入れ、再び煮立ったら長ねぎを散らして火を止める。
味噌は
「合わせみそ生」
を使用しました。
Dできあがり。
 食べた感想 
前田
旬のものは何でもおいしく感じるものですが、にんじん、大根等の淡白な味の中に、サツマイモの甘味が豚肉と味噌に合っておいしかった。
バランスがよく、栄養もあってGOOD!
宮田
具だくさんで、どれがメインなのやら・・・
でも、味噌汁の中の甘〜いサツマイモ、おいしかった。
野菜って何を入れても味噌汁に合うんでしょうね。
とにかく、お腹いっぱいになりました。
山下
サツマイモの甘味が、意外と味噌汁にあい、おいしかったです。
今が旬のサツマイモ、一度試されてはどうですか?
瀬戸
具沢山だったので、お腹がいっぱいになりました。
サツマイモがほんのり甘くて、豚の味も効いていておいしかったです。
食後は体が温まってポカポカしますので、これからの季節にはピッタリじゃないでしょうか♪
堀内
芋がホクホクしておいしかったです。
サツマイモは色がキレイですね。黄色くて。
味は普通においしかったです。
廣渡
サツマイモから特別なだしが出るわけではないのて、汁を飲んだ感じは、普通の豚汁のようでした。
ゆであがるのに少し時間がかかりましたが、できあがりはほんのり甘くておいしかったです。
サツマイモに限らず、芋が入った味噌汁というのはホクホクとしておいしいですね。これからの季節、じゃがいもや里芋の入った具沢山味噌汁がおいしそうです。
これからも、具材の開拓に力を注いでいきます★
参考文献  / 食材図典  小学館
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