第28回 石川県味噌汁
 石川県の金沢市は、前田利家の藩主時代から加賀百万石の城下町として発展し、今も当時の風情を残した美しい町です。前田家の庭園として造られた兼六園は、国の特別名勝に指定され、水戸市の偕楽園、岡山市の後楽園と並び日本三名園の一つとして多くの人を魅了しています。
 金沢の郷土料理として有名なのが「治部(じぶ)煮」です。小麦粉をまぶした鴨肉または鶏肉と、金沢特産のすだれ麩、季節の野菜をだし汁、醤油、酒、みりん等をあわせた甘辛い汁で煮た料理です。薬味にわさびを添えます。
 昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢市で栽培されている野菜の中から、現在15品目が「加賀野菜」に認定されています。 五郎島金時、加賀れんこん、金時草(きんじそう)、源助大根などです。
 「味噌汁ニッポン列島縦断」石川県編は、加賀野菜と小麦粉でまぶした鶏肉を具材にしたちょっぴり治部煮風の味噌汁です。金沢の文化の香りが漂う味噌汁となることでしょう。
 石川県味噌汁の作り方 
●材料● (4人分)
五郎島金時(さつまいも)
         ・・・1/2本
加賀れんこん・・・・1/2本
金時草・・・1/2束
小麦粉・・・適量
水溶き小麦粉・・・大さじ2
だし汁・・・適量
味噌・・・大さじ4+1/3
今回は
「あじわい甘塩合わせ」
を使用しました。
1.五郎島金時(さつまいも)は食べやすい大きさに切る。

五郎島金時・・・日本海に面した五郎島は砂丘地です。この砂丘の砂粒は大き過ぎず、小さ過ぎず、そのため通気性と保水性のバランスがよく、さつまいもの生育に適しています。
2.加賀れんこんは皮をむき、輪切りする。

加賀れんこん・・・節と節が短く、肉質が緻密で雪肌のように白いのが特徴です。
3.切った蓮根を水にさらす。
4.鶏肉を一口大に切り、小麦粉をまぶす。
5.だし汁を作り、五郎島金時、加賀れんこん、鶏肉を入れ、煮る。
6.具材が煮えたら、火を止め、味噌を溶き入れる。
7.金時草(きんじそう)は葉をちぎり、味噌汁に入れさっと煮る。

金時草・・・葉の裏が鮮やかな赤紫色で、ぬるぬるとした独特の風味が特徴です。
4.最後に、水溶き小麦粉を入れる。
できあがり
食べた感想
森永
さつまいもが汁に溶けて、甘味があっておいしかったです。金時草も存在感があったし、蓮根のシャキシャキとした感じもアクセントになっていてよかったです。 
日野
根菜が大好きなので、今回のお味噌汁はとてもおいしかったです。加賀では、こんなに美味しい野菜が食べられるんだなぁとうらやましくなりました。
前田(エ)
金時草はちょっと青臭い感じだったけど、さつま芋(五郎丸金時)の甘さとマッチしてなかなかいいと思いました。レンコンはシャリ感があって彩り的にもグーでした。ただひとつ難癖を付ければ、五郎丸は煮すぎて型崩れしてましたね。寒い日だったので、とろみのついた味噌汁はおいしかったです。
吉田
味噌汁のだしの味があまり感じられなかったとが少し残念でしたが、ここ三回(静岡県、岐阜県、今回)の中では一番良かったとおもいます。
前田(ヒ)
久しぶりにおかわりをしたいと思う程、おいしいみそ汁でした。金時草は初めて食べましたが、葉物にしては歯ごたえがあり存在感がありました。 
堀内
五郎島金時は甘く、加賀れんこんは白く、金時草はなんともいえない独特の風味がありました。金時草は慣れるとクセになりそうな味です。珍しい野菜を食べることができ、とても満足しています。
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