醤油新製成工場の竣工と白壁倉庫移築計画のお知らせ
2023年8月10日
宮島醤油株式会社(本社:佐賀県唐津市、代表取締役社長:宮島 治)は、2023年8月10日に本社工場の新醤油製成工場の竣工式を行いました。また、白壁倉庫の移築も計画しています。
本社工場は醤油、味噌、酢、ソース、ラーメンスープなどの調味品を生産している工場です。創業当時は唐津市水主町(かこまち)に醤油と味噌の工場がありましたが、明治42年(1909年)に、現在の本社工場の場所に新工場を建設し、大正時代から昭和初期にかけて会社機能を順次移行させました。約100年の歴史を持つ工場です。
1.新醤油製成工場建設の目的と内容
(1)建設の目的
①老朽化対策と安全性の向上
旧醤油製成工場は、建築後50年を経過し、老朽化が進んでいます。また、従業員は、移動に公道を渡る必要があり、安全面でも問題を抱えていました。
現在の駐車場エリアの旧醤油製成工場の機能を、新しい工場に移管することで、老朽施設を一新するとともに、従業員の安全を確保します。
②効率化と衛生環境の向上
醤油の調合、製成、包装、品質検査の設備を集約したうえ、建屋内での移動を可能とすることで、効率化を図ります。また、ドライな環境のエリアを拡充することで、衛生環境を向上させます。
(2)醤油の製造工程と新醤油製成工場の機能
醤油の製造工程の中で、醤油製成工場は、調合・火入れ(加熱殺菌)・濾過の工程を担います。
醤油に深い色と香りをもたらすとともに、品質を決定づける重要な工程です。
2.白壁倉庫の移築計画
白壁倉庫は宮島醤油のシンボル的な建物です。この度、令和5年12月~令和6年2月に駐車場エリアへ移築します。建屋と街の景観を維持するために、現在のまま「曳家」工法で移動させます。駐車場エリアは、白壁倉庫を利用し、工場見学受け入れ等の多目的エリアとして整備いたします。
白壁倉庫を移築することで、新醤油製成工場への原材料の搬入及び製品の出荷のための、一連のトラックの動線を確保します。これにより、トラックを切替して搬出入する必要がなくなり、騒音低減や安全性の向上が期待できます。
新醤油製成工場 概要
所在地 | 佐賀県唐津市船宮町2318番地 |
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敷地面積 | 7,889.46平方メートル |
延べ床面積 | 1,726.74平方メートル |
構造 | 鉄骨造 2階建 |
屋根 | 鋼板 |
壁 | ALC板 |
白壁倉庫 概要
名称 | 本社工場白壁第1倉庫 |
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敷地面積 | 2,020.94平方メートル |
延べ床面積 | 295.57平方メートル |
構造 | 土蔵造 平屋建 |
屋根 | 桟瓦葺 |
建設 | 昭和5年(1930年) |