レッツ・チャレンジ

第41回目は『山歩きin龍王峡』に挑戦!

チャレンジャーたちin龍王峡(栃木県日光市)

 最近は、NMをメインのチャレンジャーとしながら、時々本社、妙見工場(佐賀県唐津市)勤務のみなさんにも参加してもらってという形態で続けてきたこのコーナーですが、「いつも二人でばかりだと寂しいだろうし、唐津周辺だけじゃなくて、たまには宇都宮工場のメンバーとも一緒にチャレンジしよう!」とお誘いを受けました。
 黙々と釣り針にエサをつけているところです。この様子が寂しそうにみえたのでしょうか。

前回のレッツ・キス釣りの時の
チャレンジャーN(左)とM(右)。

 「ぜひ!」ということで、普段は営業で各地を飛び回っているチャレンジャーNの関東出張にあわせて、はじめて栃木で開催することになりました。開催が決まるとすぐに、チャレンジャーNMのもとに「チャレンジ・リスト」なるものが送られてきました。送ってくれたのは、宇都宮在住のチャレンジャーY(初登場)。今回のチャレンジはYが中心となって手配してくれました。

 その「チャレンジ・リスト」をもとにNYMで、険しい山に登ったり、空を飛んだりとハード路線で行くのか、または陶芸体験、蕎麦打ちなど栃木の文化に触れるのか、いろいろ協議を行いました。「男体山」というとても男らしい名前の山に登ろうという案もありましたが、日程的に厳しいということで断念。私(チャレンジャーM)は宇都宮市大谷町周辺で採掘される「大谷石」の彫刻体験を提案しましたが、血気盛んなチャレンジャーNには物足りないようです。それで、あれこれ言いながら、最終的に決定したのが「龍王峡を山歩きしよう」です。


 開催日は10月19日(土)、龍王峡駅前に10時に集合。少し早く着いたので、他のメンバーを待つ間、辺りを散策することにしました。すると、なにやらそびえたつものに気づきました。

 近づいてみると「龍王峡シンボルモニュメント」とありました。龍王峡は栃木県日光市、鬼怒川上流部にある峡谷です。鬼怒川温泉と川治温泉の間に位置し、約3キロに渡って、奇岩、怪石が続く景勝地です。今から2200万年前、海底火山の爆発で噴出した火山岩が鬼怒川の流れにより浸食され、現在の景観になったと言われています。自然の造形美あふれる巨石、巨岩の間を縫うように流れる鬼怒川。この起伏に富んだ地形が、竜が暴れまわった後のようだということで、龍王峡と名付けられています。
 そして、このモニュメントは、龍王峡の力強い景観と竜の姿を合わせて表現されています。塔の上部は竜の角を造形したもので、空に高くのびていく形が、深い谷から、空へ登る竜の姿を連想させているそうです。

龍王峡シンボルモニュメント

 10時を過ぎ、他のメンバーとも合流し、全員集合したところで、記念撮影。これから大人10人、子ども2人の合計12人で、龍王峡を竜のように暴れまわります(気合いを入れて、安全に、そして元気に楽しく歩きますという意味です。)

この日の天気は曇り。まったくまぶしくないけど、サングラスをかけて、気合十分のM課長代理

昨年の国際交流滝登り(第38回)のときに作ったキッコーミヤTシャツを着用してきたチャレンジャーN。さすが、チャレンジ愛にあふれています。

 前置きが長くなりましたが、 「五龍王神社」と書かれた鳥居を通って、いよいよ出発です。九十九折りの階段を下っていきます。階段を下り終わると、「五龍王神社」に着きました。旅の安全を祈願します。

五龍王神社鳥居

九十九折りの階段

五龍王神社

「五龍王神社」を過ぎると、「虹見の滝」があります。奥に見える橋は「虹見橋」です。その名前の通り、晴れた日には滝に虹が見えるそうです。

虹見橋

「虹見橋」からの景色を楽しむ
チャレンジャーたち

エメラルドグリーンの鬼怒川。景色の美しさにチャレンジャーたちから感嘆の声があがります。

 しばらく歩くと、「底なし沼」に到着しました。この沼にはヒメアヤメが自生しており、また非常に珍しい「モリアオガエル」が生息しているそうです。カエルを一匹見つけましたが、一瞬のことでモリアオガエルかどうか、分かりませんでした。

底なし沼

木の道の上を一列に
なって歩くチャレンジャーたち

 下に素晴らしい景色があるとのことで、絶対見た方がいいとM課長代理に勧められ、岩の上から下をのぞき見るチャレンジャーM。腰が引けています。転ばないように足を踏ん張るのに必死で、何を見たのか覚えていません。

 そんなMのために、チャレンジャーNが写真を撮影してくれていました。どうやらこの景色を見たようです。


 「むささび橋」を渡り対岸に移ります。ここまで約30分経過していました。

むささび橋

 「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」という岩です。歩道のすぐそばにあり、間近で見ることができました。説明板によると、地球内部のマグマが上昇してきて、地下の浅いところで冷却され固まるときに収縮してできたものです。材木を立てたような形をしているため材木岩とも呼ばれているそうです。

柱状節理

 歩道の脇に下に降りる道があったので、行ってみました。この付近の川幅は4メートル程と狭く、ウサギでも飛び跳ねて渡れるくらいということで「兎(と)はね」と名付けられています。「兎になった気持ちで、川を飛び越えてみる」というチャレンジ企画が提案されましたが、志願するチャレンジャーはいませんでした。

兎(と)はね

 龍王峡のハイキングコースはそれほど厳しい道はありませんが、時々、滑りやすかったり、勾配がきつかったり、足元に気を付けなければいけない険しい道がありました。

必死にしがみつくM課長代理

バランスを崩すチャレンジャーN

岩場をよじのぼるT係長

「厳しい登山」というテーマで、突如始まった撮影会の様子。うれしそうな大人たち。

 実際はそれほど厳しい道ではありません。この後も、場所を移して、撮影会は続いていたようですが、長くなりそうなので割愛させていただきます。


 派手派手しい植物を発見。
 どこかで見たことあるなと思っていたら、当ホームページの人気コーナー(当社調べ)「走らんか!副社長」の17区20区で登場したマムシグサでした。

 アスファルト道をしばらく歩いた後、下ったり、登ったりを繰り返して、少しずつ進んでいきます。お腹も減ったし、疲れもたまってきました。

 浜小橋は鉄製の吊り橋で、両脇の格子の隙間から下が見えます。下をのぞくと、真下に川が見え、かなりのゾクゾクスポットです。

浜小橋

 しかし、顔を上げるとそこには素晴らしい景観が広がります。浜小橋を渡ったらお昼ご飯休憩です。10時に龍王峡駅を出発して2時間歩き、ちょうど12時になっていました。

疲れのせいか、ぼんやりとした様子でおにぎりをかじる大人たち。

対照的に、楽しそうに昼食をとるU課長代理親子
U兄弟は、昼ご飯を食べる前は疲れでリタイアか!?という状況でしたが、この後元気を取り戻して最後まで頑張ってくれました。

  じっとしてたら寒くなってきたので、休憩を終了し、歩き始めました。すると、ヘビと遭遇。茂みに入っていくヘビを見送って、私たちも先へ進みます。

 逆川第1、第2、第3トンネルをくぐり抜けます。トンネルの中は真っ暗。何かカサッとするものを踏んで、ヒッ!となりましたが、ただの落ち葉でした。

 少しだけ紅葉しています。龍王峡の紅葉の見ごろは11月に入ってからだそうです。トンネルを抜けるとしばらくはアスファルトの道を歩きます。広いし、平らなのでとても歩きやすく、自然とペースが上がります。

少しだけ紅葉

 再び山道に入ると、すれ違う人たちからチリンチリンと鈴の音が聞こえきてきます。この鈴の音は、アレかな?と思っていたら、右の看板に遭遇しました。やっぱり!クマー!「出るの出るの?」とみんなで騒いでいたら、出ました!

 出てきたのは鈴です。チャレンジャーが12人もいたら1人くらいは用意周到な人がいるもので、加藤さんがクマよけ鈴を持ってきてくれていました。


 楽しく歩いていると、小さな川とそれに架かる橋にたどり着きました。水がさらさらと流れています。

川の水を飲むT係長

さらに激しい勢いで飲むチャレンジャーY

 よっぽどのどが渇いていたんだなと思っていたら、後でチャレンジャーNから「飲んでる振りをしていただけ」と真相を聞きました。真相を聞いても、なぜ飲む振りをしたのか、余計に謎は深まるばかりです。


 そうやって遊んでいるうちに、「こがね橋」へ到着。橋を渡るとお待ちかねの川治温泉「薬師の湯」です。

こがね橋

 
14時到着、4時間の山歩きを終え、記念撮影。温泉で疲れを癒す人、さらに川治温泉周辺を散策する人、思い思いの時間を過ごします。

 会津鬼怒川線「川治湯元駅」で解散。龍王峡駅から川治湯元駅まで約4時間の山歩きでした。山、岩、川、滝、橋とさまざまな景観が楽しめるコースを時間をかけてゆっくり歩き、チャレンジャーたちも大満足です。

 赤い電車に乗って、龍王峡駅まで戻ります。そして、ここからチャレンジャーNYMはさらなるチャレンジに旅立ちます。さて、レッツ・チャレンジ栃木編、次回も続きます。次回のテーマは「10月の川はどれくらい冷たいか」です。

川治湯元駅

2013年11月