レッツ・チャレンジ

第49回「SUP」に挑戦!

(左から)泳ぎが得意なチャレンジャーN、水中にはあまり自信のないMEO

 最近、唐津の海で人気のマリンスポーツがあるらしい、どうもそれはサップと言うらしい、とどこからともなく聞きつけたチャレンジャーたち。

 「サップとは何だ!」と調べてみると、「スタンドアップ・パドルサーフィン(Stand up paddle surfing)の略称。サーフボードに立ち、パドルで漕ぐ新しいマリンスポーツ。サーフィンの聖地ハワイでSUP(サップ)と呼ばれ親しまれている」ということが分かりました。

 はるばるハワイに行かなくても、ここ佐賀県唐津の海でそんな素敵な体験ができるなら、チャレンジしないわけにはいきません。「初心者の方でもレベルにあわせた楽しみ方ができます」とパンフレットに書いてあるくらいなので、気楽に挑戦できそうです。


 今回お世話になるのは、佐賀県唐津市東唐津にある「KARATSU BEACH CLUB(唐津ビーチクラブ)」です。代表の西村栄治さんは、国内はもちろん、世界中のサーフスポットを飛び回り、波を知り尽くした達人です。

 暑いのはイヤ、日焼けもイヤという消極的理由と美しい夕焼けはみたいという積極的理由で9月半ばの日が沈むころに実施することにしました。ところが、台風や大雨で延び延びになり、いつのまにか10月に。希望通り、暑くもなく日焼けの心配もいらなくなりました。ただし、これ以上延期すると凍えることになるので、2017年10月11日(水)に実施することになりました。夕日を見るために、夕方5時に開始予定です。しかし、午後から曇りがちに。夕日が見られるかどうかは微妙な天候です。

 唐津ビーチクラブのSUPコースはいくつかありますが、今回は西村さんお勧めの「いろは島コース」を選びました。いろは島は佐賀県唐津市の肥前町にあり、伊万里湾に浮かぶ大小さまざまな島の総称です。はるか昔、景色のあまりの美しさに弘法大師が筆を投げたとも伝えられています。とりわけ、夕景がすばらしく、夕日で染まった黄金の海と島の情景は、神々しい雰囲気に包まるれそうです。

移動中の車窓から見たいろは島。
晴れた日は景色が美しい。

 いろは島に到着し、海に入る前に、ブレードの持ち方、漕ぎ方などの講習を受けます。SUPのボードはサーフボードより大きく安定性があります。また、当日は風がなく海が穏やかで、初心者のSUPにはぴったりだとのこと。少し安心しました。

 いざ、海へ!
 海面に浮いたボードの上に這うように移動して、そっと座りました。そのまま軽く漕ぎながらスーッと沖の方に出ます。

西村さんの愛犬エディとチャレンジャーOに見守られながら出発するチャレンジャーE

西村さん(愛犬エディも一緒に)

 しばらく座ったまま漕いでいると、西村さんが「立ってみましょう!」と仰います。「もう?」と思いましたが、ボードの真ん中に手をついて、ゆっくり立ち上がってみます。さらに、「身体の力を抜いて下さい。リラックスしましょう」とアドバイスをいただき、おそるおそる身体の力を抜いてみました。

チャレンジャーEが立った!

 不安定ですが、落ちるほどではないという感じです。しばらく漕いでいると、慣れてきて楽しくなってきました。「みなさん上手ですよ、体幹がしっかりしている」と褒めてくださいました。

褒められて、楽しくなってきた!

 SUPの魅力は、高い目線から景色を眺められることです。泳ぐときには水面と顔の高さが一緒ですが、ボードの上に立つと、視野が広くなり遠くまで見えるようになります。

 疲れたら漕ぐのをやめて、座ったり、ボードの上に寝転がってぼんやりと空を見上げたり、楽しみ方、過ごし方はそれぞれ自由です。時間がゆったりと流れていきます。声が届く範囲にみんなが散らばっているので、おしゃべりすることもできます。

ボードの上に寝転がるON

 海の上で記念撮影をするために、四苦八苦しながら一箇所に集まりました。前に進むことはできるようになりましたが、細かい進路変更や方向転換は難しいのです。


 突然、西村さんが最近やってみたらできたことを披露してくれました。その技とはボードの上で逆立ちです。スゴイものをみせてもらい、みんなで拍手しました。西村さんが逆立ちするのに合わせて、エディも踏ん張っています。足がピーンとなっているのがかわいい。


 時々、船が通ると波が立ちます。
 「波に対して、ボードを垂直にしてください。」と西村さんの助言で、慌ててボードの向きを調整します。それでも結構揺れますが、それはそれで楽しいものです。

小波に立ち向かうチャレンジャーN

 次第に日も暮れて暗くなってきました。晴れた日には空がゆっくり赤くなり、日が沈む様子がきれいに見えるそうです。残念ながら雲が厚く、太陽の気配は感じられません。本当は夕日を見たかったという気持ちがそうさせたのか、空が少しだけ赤く見えました。

 その後も思い思いの時間を過ごします。

おやすみモードのチャレンジャーO。今回、チャレンジ初参加です。

一番若いチャレンジャーN。みんなが休憩中も一人でスイスイ漕ぎ続けています。

方向転換の練習をするチャレンジャーM。ふらふらしながらもまわりきることができました。

ヨガっぽいポーズをとるチャレンジャーE。ボードの上は不安定なので、体幹を鍛えるのにちょうどいいそうです。

 真っ暗になったので陸に上がることになりました。17時開始で18時半に終了。いろは島駐車場脇から出発し、花と冒険の島のまわりをぐるりと一周、約1時間半かけて海の上をのんびり散歩しました。SUPの後は、国民宿舎いろは島の温泉がおすすめです。

 体験前は海に落ちておぼれたらどうしよう、寒くて風邪ひいたら困るなど、いろんな心配をしていましたが、始まってみるとそんなことは忘れてしまうくらいの楽しさでした。

レッツ・SUP!地図


 唐津の海でSUPなら「KARATSU BEACH CLUB(唐津ビーチクラブ)」へ

 全てのコースに、保険、送迎(市内)シャワー使用料、ウエットスーツ(標準サイズ)ライフジャケット、パドルボード、ブレードの使用料が含まれています。

2017年11月