レッツ・チャレンジ
第50回目は『ガタリンピック』に挑戦!
このレッツ・チャレンジ企画も50回目を迎えることになり、何か節目となるようなイベントがないかなーと思っていたら・・・ありました!これ以上ないくらいぴったりのイベントが!それは、「ガタリンピック」です。
「ガタリンピック」とは、佐賀県鹿島市の有明海干潟(ありあけかいひがた)で開催され、世界各国、日本全国から多数の参加者が集まる泥だらけの大運動会です。有明海の干潟の温もりを感じながら、様々な競技で熱戦が繰り広げられます。
いつかは出てみたいと思っていたガタリンピック。泥まみれという未知の世界に尻込みしていましたが、50回記念に特別なチャレンジをしてみたいという気持ちが高まり、思い切ってエントリーすることにしました!
第34回鹿島ガタリンピック
【開催日】2018年5月27日(日曜日)
【会場】鹿島市七浦海浜スポーツ公園(道の駅鹿島)
【テーマ】まえうみの魅力と先人の想いを未来へつなぐ~僕はまた、干潟に恋をする~
【有明海】佐賀、福岡、長崎、熊本の4県に囲まれ、面積は東京湾や伊勢湾とほぼ同じ1,700平方キロメートルです。佐賀県が面する有明海はとても浅い海で、一番深いところでも20メートルぐらいの深さしかありません。干満差は日本一で、6メートル以上にもなります。
多彩な競技があり、チャレンジャーRは「人間むつごろう」、チャレンジャーE・M・N・Oの4名は団体戦の「The Gatalympic」に出場します。
むつかけ漁の実演
オープニングセレモニーの後、むつかけ漁の実演が行われました。
「むつかけ」とは、干潮時に干潟の上で活動するムツゴロウに針をかけて捕る伝統漁法のことです。むつかけをする方をむつかけ師と呼び、現在は数名しかいないそうです。
「人間むつごろう」にはチャレンジャーRが出場しました。
「人間むつごろう」とは、潟スキーに乗って干潟(25メートル)を進んでゆく競技です。道具はなにも使えないことから、人力(腕の力)だけでスキーを進めてゆかなければなりません。実際の競技では、スキーに腹ばいになって乗っかり、そして腕をバタフライのように激しく動かして泥をかき分け、必死になってゴールを目指します。
顔が泥に覆われて視界が遮られ、また服が泥と水を吸ってどんどん重くなります。残り距離10メートルを切ったあたりで腕の力が入らなくなりましたが、それでも腕を振り動かし続けました。ここまで腕を短時間で酷使したことがこれまでにあったでしょうか?その結果、参加グループの中では比較的上位で完走することができました。
人間むつごろうは、視界不良の中で腕の力の限界を超越し、同時に塩気を含んだ干潟の泥を味わうことができる、チャレンジングな競技であると思います。
「The Gatalympic(団体戦)」はチャレンジャーE・M・N・Oの4名が出場しました。
「The Gatalympic」は団体戦で戦うリレー形式の競技です。A、B、Cの3つのゾーンに分かれており、各ゾーンの制限時間は1分30秒です。制限時間内に各ゾーンを通過できなかった場合は繰り上げスタートになります。
【Aゾーン】
2名乗りの潟スキーでBゾーンまで向かいます。
スタート直後は進みましたが、徐々にスピードダウンしていきました。潟スキーの先の部分に泥がたまってきたので、泥を落としながら必死に漕ぎましたが、どんどんスキーが沈んでいきます。腕の力もなくなり、全然進まなくなってきました。
これではいけない、押したほうが進むかもしれないと考えたチャレンジャーMは潟スキーから降りてみました。ところが、これが大失敗となりました。埋もれていく!足が抜けない!間違えたー!状態となり、押してスピードアップするつもりが、潟スキーに置いていかれることになりました。泥の中に埋まって悪戦苦闘している間に、制限時間あと30秒のコールが聞こえました。「私(M)のことはもういいから、先に行ってー」とチャレンジャーEに先を託しました。
チャレンジャーEはとりあえず、Mを泥の中に置き去りにして前に進むことにしました。もう無理だと思いながらも、潟スキーを必死に押してAゾーンのゴールに潟スキーをつけることができました。何とか辿りついたものの、残念ながら制限時間には間に合いませんでした。
【Bゾーン】
障害物(発砲スチロール)の上に載ってCゾーンに進みます。障害物から落ちたり、障害物の下を進んでもOKです。
繰り上げスタートとなったBゾーンのチャレンジャーNは勢いよく飛び出しました。発泡スチロールでできた島(不安定)に一歩足を踏み入れた瞬間、「グラッ」、ヤバいと感じました。体勢を低くし安定を図りながら、次の島に飛び乗った瞬間、すってんころりん、潟へダイブ!となりました。
転んでも起き上がり、次の島へ向かいます。再び、すってんころりん、一回転。
心も折れ、途中から、島には乗らず、潟を爆走しました。最後くらいは島に乗ってゴールしようと、よじ登ります。
ようやくCゾーンで待つチャレンジャーOが見えました!バトンタッチ成功!
【Cゾーン】
自由潟ゾーンを走り、ゴール旗をとる。
Cゾーンは潟をひたすら前に進むという、このレースで最も過酷なゾーンです。チャレンジャーOが必死に前を目指します。
前に進もうとするのですが、とにかく泥に足をとられ、一歩進むのも大変です。体力の消耗が激しく、まとわりつく泥と疲労で体がどんどん重くなっていきます。しかし、疲れたからといって止まってしまうと、余計に埋もれていき、次の一歩を踏み出すことが難しくなります。泥地獄です。
最後は腹ばいになって、ゴールに這い上がりました。
【ゴール後】
泥足りなさを感じたチャレンジャーNとチャレンジャーOは潟にダイブ!潟の温もりを全身で感じます。
結果発表
人間むつごろう
チャレンジャーR
出場者数:24名
順位:5番目(たぶん)
The gatalympic(団体戦)
チャレンジャーE・M・N・O
出場チーム数:20
順位:不明。制限時間切れで記録なし。
メダルや賞状がもらえるような優秀な成績をおさめることはできませんでした。
思い返せば、いろいろ反省点もありますが、そんなことはどうでもいいくらい泥まみれになり、参加できたことが楽しかったと思えるイベントでした。
2018年6月
道の駅鹿島では干潟体験実施中です。詳しくは道の駅鹿島ホームページをご覧ください。
レッツ・ガタリンピック!地図