私の似顔絵
(辛亥新春、昭和58年に
描いてもらいました。)
会長コラムへようこそ。

 「言葉にすると、あなたもうれしい、私もうれしい」
大切な人への「一言メッセージ」募集の表彰式、(唐津市男女共同参画ネットワーク“レゾナ”主催)に出席する。
 心温まる、ひと時に出あった。
一言メッセージ
4.14 さが発パートナーデー in 唐津 一言メッセージ
 昨年の夏だったろうか、唐津地区での大学の同窓会を世話して頂いている深川ひろみさんから、
 「唐津市男女共同参画ネットワーク“レゾナ”(私が代表をしています・・・・・・)では、佐賀市の同ネットワーク“結い(ゆい)”と連携して、一言メッセージ事業をします。
夫婦・親子・友人・上司・恋人・・・大切に思っている人への『感謝の気持ち』を伝えたい“一言”を募集したいのですが、企業として協賛してくれませんか・・・」
 とのお勧めがあった。
 活動の内容をうかがい、快くお引き受けする。
 今年に入って、具体的に、募集がはじまったようで、4月になって、「一言メッセージ」表彰式への出席、表彰状と商品贈呈のご案内をうけた。
 
一次審査風景 二次審査風景
一言メッセージ “表彰式”
 平成19年4月28日、午後2時。
 玄界灘からの薫風は、すがすがしく、会場である大成公民館、会議室を吹き抜けていく。
 会場には、優秀作品に選ばれた、子供さん、受賞者の人々、その方々のご家族だろうか、ちょっぴり緊張感を漂わせながらも、明るい雰囲気に包まれる。
 開会、会長から趣旨説明、来賓(唐津市)の祝辞、審査委員・協賛企業紹介と表彰式は進む。
 いよいよ、優秀作品の表彰にうつる。それぞれ作品が読みあげられ、表彰状と賞品が協賛企業・審査員から手渡される。
 
 
子どもの部 優秀作品
(6歳から中学3年生まで、総数431作品の中から)
子どもの部 受賞者の皆さん
 
魚半賞
 みんないるけど みんな大事 一人がいなくなると みんながさみしい
切木小学校4年生 稲葉ゆうきさん (ぼくの周りの人たちへ)
都荘賞
 キミがいる キミの笑顔を見ただけで 私の中が明るくなる
納所小学校6年生 古川瑞紀さん (キミへ)
グリーンフラワーフレンド賞
 お母さんの手 暖かいね 私達そんな暖かい手で 包まれているんだね
厳木中学校1年生 福山知香さん (お母さんへ)
佐里温泉 花のれん賞
 今まで怒ってくれてありがとう だから今の僕がいる
厳木中学校2年生 毛利成輝さん (先生へ)
萬坊賞
 生き延びてくれてありがとう おかげで私は今ここにいます
厳木中学校2年生 落合郁弥さん (戦争へ行ったおじいちゃんへ)
マリンパル呼子賞
 お母さんもお父さんもいないのに 育ててくれて本当にありがとう
玉島小学校3年生 田中真由美さん (おばあちゃんへ)
JA唐津賞
 電気関係のキケンな仕事 気をつけてね 心配だから
成和小学校5年生 新居大翔さん (お父さんへ)
 
最優秀 宮脇書店賞
 いつも本をよんでくれて ありがとう
                  ほめ上手で字もうまくなったよ
玉島小学校1年生 よこ山ともやさん (ばあちゃんへ)
 最年少のともや君へのインタビュー、「どんなおばあちゃんなの・・・・・・」と問われて「とてもやさしい」とはにかみながら答える。
 付き添ってこられたおばあちゃんは「日頃はワンパクなのに・・・」と目が潤む。
 
その他各学校からの応募作品
 
成和小学校 切木小学校
 
玉島小学校 田頭小学校
 
厳木小学校
 
※学年は平成19年3月時点のものです。
 
 
大人の部
優秀作品(高校1年生か87歳まで、総数97作品の中から)
大人の部 受賞者の皆さん
 
宮島醤油賞
 巣立ちから 早十月 やさしい電話に目うるむ ご飯きちんと食べんばよ
松尾準子さん (孫へ)
太閤賞
  失恋に良く効くカボチャのスープ作ったから 一度帰っておいで
杉山愛子さん (娘へ)
松浦漬賞
 産んでくれてありがとうって言いたいな だって今日は私の誕生日
 厳木高校2年生 白水美加さん (両親へ)
山茶窯賞
 毎日心配かけてるけどいつかは親孝行するから今はゴメン
 厳木高校2年生 塚本敏夫さん (お母さんへ)
木屋賞
 ありがとう 私は強くなった 母の代りに守る家族ができたから
 厳木高校2年生 糸山美保さん (居なくなったお母さんへ)
鏡山窯賞
 しわしわの顔で満面の笑顔 つられて笑ってた「ありがとう」
 厳木高校2年生 勝山あゆみさん (おばあちゃんへ)
川島豆腐店賞
 我が娘を 好きなようにさせる婿殿に ありがたいやらもうしわけないやら
重松春子さん (娘婿殿へ)
最高齢者の重松さんへのインタビュー。
「今日がお誕生日だそうですね。おいくつに・・・」
「88歳です・・・」
今日が米寿の誕生日。何とお幸せな・・・会場から萬雷の拍手!
深川代表と重松さん  実は、重松さんは深川代表のお母さんでした。
 
最優秀 レゾナ賞
連れ合っておいこらわいと 言い続け
                 今更ながら 言わせておくれ 有難う
廣瀧紀昭さん (妻へ)
 いよいよフィナーレ。最優秀「レゾナ賞」、「おいこら」がよく似合う働き盛りの廣瀬さん。寄り添われる奥様もニッコリ、「嬉しいです・・・」と夫婦円満。
 
 作品が読みあげられる度毎に、会場の皆さんは心温まり、微笑み、うなずかれる。
 最後に、審査委員を代表して白石すみほさんが「528作品、いづれも、感謝の心を表現され心打つものがありました。皆さん、今後も、自分をしっかり見つめて、感謝の心をこめて、自分の言葉で表現してみてください」
 との一言をこころにとどめ、さわやかな西の浜を後にした。
 
※学年は平成19年3月時点のものです。
 
男女共同参画社会
 「男女共同参画社会」とは、具体的にどんなことをするのだろう。今回の「唐津市男女共同参画ネットワーク」の活動に協賛したのを機に勉強する。
 
男女共同参画社会とは
「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」と「男女共同参画社会基本法第2条」に定義づけられている。
 
 この法律に従い、平成13年「佐賀県男女共同参画推進条例」によって計画ができ、具体的な活動が始まっていく。
 その理念として、(1)男女の人権、(2)社会の制度・慣行への配慮、(3)政策の立案・決定への共同参画、(5)国際的協調 が挙げられている。
 唐津市の男女共同参画ネットワークは、その愛称を“レゾナ”Resonance(響きあい、共鳴する)を語源としているとのこと。活動の手はじめとして、家庭、地域、職場で、身近な人々への感謝の念を言葉にすることで、より親愛の情を育み、協働して明るい社会を築こうということだろう。
 たまたま5月21日付、読売新聞一面に、男女共同参画会議、「仕事と生活調和、実現度指標策定を提言」の見出しで、政府、自治体、企業が連携して、いかにして、仕事と生活を調和させるか(Work Life Balance)の諸方策が提言されている。
 少子化が急速に進む中では、児童手当等の増額等のみならず、男女共同して仕事と生活を調和させることが重要だと強調する。
 私ども企業人にとって、社会全体の理解を深め、個々に団体の企業で、どうこの調和を推し進めるか・・・・・・考えさせられた“レゾナ”の「一言メッセージ」事業だった。
取材協力
 唐津市男女共同参画ネットワーク“レゾナ” 代表 深川ひろみさんには、
 資料提供および取材にご協力いただきました。深く感謝いたします。