恐いもの知らずのチャレンジャーが、様々なことに挑戦するこの企画。
いろいろな経験を通して、2人のチャレンジャーが
大きくなっていく様子を見守ってください。
チャレンジャーM
勤続4年目の25歳。女。
チャレンジャーS
勤続5年目の26歳。女。
第6回目は『きのこ狩り』に挑戦!
秋の味覚と思われがちな『きのこ』ですが、春にも採集することができます。
今回 採集場所に選んだのは、日本三大松原の一つである“虹の松原”。
約100万本の黒松林の中を約1時間歩き回り、きのこをたくさん取りました。
『からつバーガー』近くの広場に車を停め、林の中に入っていきました。用意したものは、軍手とビニール袋。松以外の植物はあまりはえていないので、普通の格好でも大丈夫です。
この時期、松原内に生えている代表的なきのこは『あみたけ(網茸)』。

食材図典によると・・・
アミタケ(網茸) / bolet des bouviers(仏)
イグチ科。傘の裏側が網目状のキノコ。傘の色は赤褐色で、湿ると粘りがある。茎は傘よりもやや淡色。夏から秋にかけてマツ林の地上に多数発生する。汁物、和え物などに用いるが、消化があまりよくないので食べすぎに注意する。
「・・・食べ過ぎに注意する。」という記載がちょっとひっかかりましたが、今回のチャレンジに同行してくれたきのこに詳しいY氏が「おいしいよ〜」と言っていたので、「あみたけ」に狙いを定めて採っていくことにしました。
松と共生しているらしく、松の木の側に生えているところを多く見かけました。
「ほんとにおいしいのかなぁ・・・」と半信半疑ながらも、狩猟本能みたいなものに突き動かされて、きのこを見つけると採らずにはいられません!!
松の木にチクチクさされながらも、無心にきのこを採り続けました。『わらび』や『ふきのとう』採取の時にも思ったのですが、“自分の力で食糧を確保する”ということに必死になってしまうのは本能でしょうか。。。
途中で見つけた傷つけられた松の木。
これは、戦時中に燃料用の『松やに』を採取するためにつけられた傷だそうです。松原にこんな歴史があったとは知りませんでした。
松が生えつつありました。
植林ではなく、生態系の中で自然と松が増えつつあるのはいいことです。
持ち帰った『あみたけ』は、まず きれいに洗います。本に基づき、水につけて虫ぬきしました。
「虫がいるの。。。??」と、早くもちょっと不安になってきました。確かに、よーく見つめたら・・・大きいものには虫がいる確率が高いようです。直径4〜5cmのものが形もきれいで、虫に食べられた跡もありません。表面をぬらすと、ぬるぬるします。
『あみたけ』以外の収穫物。
「これは やめておいたほうがいいかも・・・」というY氏の助言により、食べるのを断念しました。きのこ類は似ているものが多いので、注意が必要です。図鑑で調べる程度では心許ないので、身近にいる“きのこ博士”に相談して食べるといいでしょう。
ウワサによると、秋になると『マツタケ』が生えるとか。。。
←こんなに分かりやすい毒キノコなんてありません。
食べやすい大きさに切ってゆでました。レバーみたいな色にひるみましたが、これが『あみたけ』の証です。何も入れなくても、ぶくぶくと泡だってきます。ゆでると、なぜかちょっと酸っぱい匂いがしてきました。
ゆでた『あみたけ』を、味噌汁に入れてみました。なめこみたいなぬめりが楽しめました。汁に味がしみ出すということはありません。酸っぱい匂いも感じられなくなりました。
Y氏おすすめの食べ方、大根おろし和え。
さっぱりとして食べやすかったです。
少量の油で炒め、スパイスで味をつけました。
見た目はレバー炒めのようです。炒めると、茶色いぬるぬるが発生します。
虹ノ松原近くの海には何度も行ったことがあるのですが、初めて松原内に足を踏み入れました。思っていたよりも歩きやすかったです。ただ、松原内に案内板はないので、車の音を頼りに自分がいる位置を見失わないことが大切です。 
初めて食べた野生きのこ『あみたけ』は、一部では“幻のキノコ”と言われているそうですが、味が格別おいしいというわけではありませんでした。味よりも、食感というか、ぬるぬる感を楽しむものなのだと思います。加熱するとレバー色に変色するので、毒キノコと間違えることはないでしょう。今回のチャレンジは、“きのこ狩り”というよりも、“野生のきのこを食べる”というチャレンジだったように思います。